創作活動?

 脳波を測定することにより、思っていることを映像や音楽、文章に変換する研究がなされているそうだ。鼻歌を譜面にする音楽ソフトは知っているが、脳波ならばもはや歌う必要がない。心地よいメロディーが浮かべば、それがそのまま再現される。

 頭の中に思い浮かんだ旋律が楽曲となり、映像が絵画となり、心中思惟が文章になるならば、その出力のために身につけなくはならなかった高度な技能の修練を飛ばすことができる。誰もが創作者になる手段を得るといこうことだ。

 だが、人工知能のテクノロジーを借りたこの創作方法が果たして作者の作品と言えるのか疑問が残る。AIは既存の楽曲の展開を分析して、合成することで曲を作るはずだ。もちろん人間も同じことをしているのだが、その度合いがかなり違う。絵画や文章もパターン化されたものの組み合わせからなるだろうから、個人の作品と言えるのか分からなくなる。

 恐らく創作の定義自体が変わりつつあるとしか言えない。機械が提案する多くのパターンから何を選び取るのかが、芸術の中心的活動になってきているのだろう。創作とは何かを考えなければならない。とりあえずやってみるしかあるまい。ブログ記事を人工知能に書かせることだけは止めておきたいが。

コメントを残す

このサイトはスパムを低減するために Akismet を使っています。コメントデータの処理方法の詳細はこちらをご覧ください