脚本家の出番

最近のドラマなり演劇のストーリーはかなり凝っていてかえって生の感動を得られない。これは私だけの感想なので根拠のない言説である。でも、そんな世間擦れした私でも感動のツボに入ってしまうことがある。これを提示できるのがプロの脚本家なのだろう。

私の場合、趣向を凝らした複雑な筋より単純に感情移入出来るものの方が好みである。そのためにはありそうでない展開を組み合わせ、受け手の感情を揺さぶることが求められる。日常の連続のように見えて、少しずつ創作の意図に引き込み、最後に飛躍する。そういう展開は感動しやすい。

人工知能に条件を指定してストーリーを作らせたところ、設定や展開は一応できていたが、感動させる飛躍の幅が大きすぎる気がする。無理矢理結末にもっていったという感があるのだ。この点の塩梅はやはり脚本家の出番なのだろう。

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