あの時の表情

 昔の友人か見せた何気ない表情がふと脳裏に浮かぶことがある。日常の風景の中で時々見せた表情は、何かを訴えるのでもなく、ごく普通の状況で出会った。

 ずっと忘れていたのだが、なぜか急に思い出してしばらく低徊している。もう二度と会うことのない表情、それがあった時代、その周辺の世界、といったふうに感傷的な気分が広がる。

 もう少ししたらその表情の意味が分かるのだろうか、故人の面影を追うことにブレーキをかけてしまう私の安全装置を解除したら何が起きるのだろう。そんなことを瞬時思っては、取り下げることが続いている。

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