酒を飲まずに大丈夫か

 最近の学生は酒を飲まないようだ。私のように学生時代はキャンパスの周辺の居酒屋で飲みまくっていた者にとっては不思議にさえ思う。酒を飲んでも醜態をさらすだけで、身体的にも負担が大きく、いいことなどないと考えるのだそうだ。我々の世代からすれば、正論を語っても野暮に見えるだけだ。

 酒を飲むことによる高揚感はそれなりに意味があるはずだ。日常の困難に対応するための本能的な逃避術ということもできる。ただ、これには幾つもの分かれ道があって、単なる憂さ晴らしならばやはり飲まない方がいい。少なくとも他人を巻き込むべきではない。

 飲み会のあとには何も生まれないという人もいるが、そうでもない。ある人の別の一面を知って、理解が深まることもあるし、生活上、仕事上のヒントをもらえることも多い。素面では話してくれない仕事のコツなどを私はその場で相当教えていただいた。覚醒した後、それをいつの間にか自分のものにしていることもしばしばあった。

 ただ、それには飲んでも翌日働ける体力がいる。私はその自信がないので最近はすべてのお誘いを断っている。でも、若者にはときには酒席に臨んでほしいと思う。飲みすぎなければ得られることは多い。

酒を飲まずに大丈夫か” への1件のフィードバック

  1. 高齢になりますと.私みたいにお薬を飲まないといけなくなったりして、飲みたくても飲めません。
     まあ、それほど今の時代が余裕がないということなのでしょうか?

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