教員生活を長く続けていてよく言われるのは効率的に短時間で効果を上げよと言うことだ。具体的には模擬試験の偏差値を上げることである。偏差値が少しでも上がれば褒められ、下がると烈火の如く避難される。実におかしな世界だ。
考えなくてはならないのは、それでいいのかという現状批判だ。私のようなロウトルはある程度好きなことが言える。開き直りと受け流しの技も備えている。その上で言いたいのは、細かいことに拘りすぎると本質を見失うと言うことだ。
不本意なやり方で業績を上げて意味があるのだろうか。短期的に数字を上げてそれに意味があるのか。私は大いに疑問に思う。数値目標を掲げることは大切だが、短期的な結果だけであれこれ言うのは無意味だ。
次に何をすればいいのかを考えることが大切なのに終わった記録に拘り過ぎては前に進めない。教育に商業主義が重なったときおかしな誤解が生まれる。教育の専門家なのにどうしてこんなに根本的な間違いを犯すのか。