教育方法の一工夫

 この時期になると、年度の自分の教育に対する反省をすることにしている。成績の上位者に対する対策ばかりを管理職は気にするが、私はこの方面には実は関心がない。成績のいい生徒は誰が教えてもうまくやる。学習の仕方が分かっているのだ。むしろ、教員が勝手にやり方を変えることで調子を落とすことさえある。

 関心の中心は学習の習慣が定着せず、成績が実力以下になっている生徒である。彼かの中にも様々なタイプがあり、一概には言えない。ただ、ある程度やる気はあるのにテストで点が取れずに挫折してしまうといった生徒には手を差し伸べたい。

 今考えている方法はいくつかあるが、1つは時間の管理である。同じ学習を30分以上続けないようにさせる。ストップウオッチなどで計時して30分で途中でもやめさせ、別のことをさせる。これは集中力を高めるためのルーティンとしたい。恐らく脳が強い関心を示せる時間がそれくらいなのだろう。

 教えるときも20分くらいを目安にして、話題を変えていきたい。これは授業で直ぐにできるはずだ。

 今年の実践でうまく行ったと思うのは問題を作る授業だ。いわゆる現代文の設問を生徒に作らせた。すると解き方が逆に分かる。どんなふうに問題ができているのかが分かれば、何を求めているのかも分かる。

 他にもいろいろなアイデアがある。来年度は少し余裕ができるので教え方の工夫を進めたい。うまく行ったらご紹介する。

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