この時期になるとブラックフライデーという言葉をよく耳にする。ブラックというとネガティブなイメージが先行するが、このブラックは黒字の意味で商売する人にはいい言葉らしい。
アメリカで感謝祭の商品の売れ残りを値下げ販売する商業習慣が他国でも取り入れられたらしく、日本もその恩恵に預かろうという商魂のなせるわざである。ハロウィンとクリスマスの間を埋めようということだ。
日本ではまだこの効果は限定的だ。ブラックフライデーの知名度は低いし、数々あるディスカウントセールとの差別化もついていない。感謝祭の習慣がないのだから、そのおこぼれと言っても説得力がないのだ。
何でも和風にしてしまう国民性の力が発揮されるときが来れば、日の目を見る事態になることもあるかもしれない。そのときはやはりブラックの名は変わっているかもしれない。