交差点を見下ろす席に座ると、いろいろな人間模様が見える。それは仕組まれていないドラマのようだ。多くの人がそれぞれの目的に向かって歩く。それぞれの速度とそれぞれの歩き方で。
なかには信号を待ちきれず歩き出してしまう人もいる。速度が遅くわたり切れない人もいる。大きな荷物を担ぐ人も、ジョギング姿で駆け抜ける人も。それぞれがそれぞれの目的で交差点を通り過ぎる。
彼らが10分前に何をしていたのか、2時間後には何があるのか、そういったことを妄想していると不思議な気持ちになる。そして自分もまたこの交差点を渡って今日の務めを果たす。
