川べりのベンチに座っていたら、年配の男性に話しかけられた。なんでも一流企業の幹部社員だったが今はマンション管理人をやっているそうだ。年金で夫婦の暮らしは何とか成り立つが、マンション管理の給金が自分の小遣いになっているとか。毎年、北海道で行われる同窓会に参加し、路上ライブを続ける16歳の女性歌手の卵の追っかけをしているらしい。
歳をとるとなんでも話したくなるらしく、そのほかにもいろいろなエピソードを聞かせていただいた。80歳だといわれたが歩く速度は現役世代と変わらない。杖もつかず元気そうだった。私の年齢を聞かれたので答えると、それはまだ洟垂れのようなものだ。老け込んではいけない。ストレスをためないことが何よりも大事だ。とこれも繰り返し何度かアドバイスをいただいた。
恵まれた生活を送られているのだろう。朗らかで健康面に不安はなさそうだ。歳をとるならこうでなくてはと思った。もちろん私はその方ほど裕福ではないし、楽天的ではない。ただ、誰かに迷惑をかけるのではなく、見ず知らずのものに励ましの言葉をかけられる老人にはなりたいと思った。
