前半戦

 年度を単位にするのなら今日で半分が終わったことになる。試合に例えれば前半戦が終了した。この試合、かなり苦戦してしまった。

 選手交代はできない。控えの選手がいないのだ。一方的に攻め込まれても、それを跳ね返す力に欠けている。ようやく防いでいるが、選手も疲れてきた。いつまで耐えられるのか分からない。

 後半も同じメンバーだ。あるのは老練である意味狡猾な戦法のみだ。負けないことだけを目的とする苦しい展開になろう。これは覚悟しておかなくてはなるまい。

 ただ、一縷の望みがないわけではない。展開の中で勝機を掴むこともあるかもしれない。カウンターでも、相手のミスでもいい。貪欲に狙うまでだ。我がチームは試合を捨てた訳ではない。

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