ナンバリングとラベリング

 レポートの書き方の手法にナンバリングとラベリングというものがある。外来語で書くとことごとしいが、要するに番号づけと要点を先に述べるということだ。これはかなり前から作文教育で使われてきた。またディベートなどの口頭発表においても定番の技術だ。

 わかりやすく伝えるための誰でもできる方法で、特に作文が苦手な人におすすめしたいやり方なのだが、教えても定着しなかった。ところがその状況が変わりつつある。

 現在、この手法を活用しているのはAIによる文章生成プログラムだ。質問に対して答えの要素を内容ごとに箇条書きしてくる。さらにそれぞれの文章のはじめにトピックセンテンスが置かれ、読者にとって理解しやすい。すべてが同じ型なので味わいはないが、答えを知るという目的には叶っている。

 作文が苦手な人にはこのコンピューターが生成した文章を示すと、ナンバリングやラベリングのよさを実感してもらえるだろう。

 実はこうした文章には欠点もある。ナンバリングする際のまとめ方が思ったより整然とはいかない。同じことを何度も述べてしまったり、別の要素にしたほうがよいものを無理に結びつけたりする。この矛盾が分かりやすくなるのだ。AIの作る文章でもしばしば見られる。

 作文の指導にAIを使い、良い手本にも悪い手本にもなってもらう。これならばいいのではないか。

コメントを残す

このサイトはスパムを低減するために Akismet を使っています。コメントデータの処理方法の詳細はこちらをご覧ください