松本零士さんが逝去されたと報じられた。心よりお悔やみ申し上げます。私の世代は松本作品から多大なる影響を受けている。
宇宙戦艦ヤマトは企画作品であったようで、松本零士の世界そのものではないという。ただ、人物設定や容姿についてはほぼ個人の提案が通っていたという。銀河鉄道999や宇宙海賊キャプテンハーロックなどは母性愛や友情、さらには文明批判の要素があって興味深いものだった。もっともそのメッセージは子どもには分かりにくいところもあり、宇宙を舞台としながらも、実は日常の人間ドラマを描いているのである。
初期の作品などはさらに生活感が強く感じる。その生活臭をSFの殻を被せて客観視できるようにしたのが松本零士作品の魅力であろう。また読み直してみたくなった。