ポジショントークとの批難を恐れずに言えば、退職教員をもつと活用すべきだと思う。やる気があり、能力もある教員を使わないのは社会的損失であろう。
多くの教員は定年後教育関係の仕事に就けない。経験と実績があるのに仕事ができないのだ。そこで、退職教員を活用する方法を考えたい。

教壇に立つことが最もいいが、それ以外にも「使い道」はある。後輩の指導員として、もしくは補助としての役割を与えることだ。この場合、あくまで主役は現役の教員であり、退職教員は前面に出てはならない。この心得のないものは教育現場から離れた方がいい。管理職経験者は適任のように思えるが、管理することに関心が強すぎる人にはこの役は向かない。
事務補助もできる。多忙な教員の事務的な面をサポートする仕事だ。機械にはできない配慮のいる作業を請け負う。教員経験者ならばかゆいところに手が届く仕事ができそうだ。
生徒の生活指導や悩み事の相談相手などの役割にも向いている。スクールカウンセラーが不足している現状では、教員の資格で生活指導に専念できる仕事を作ってもよい。
部活動顧問や指導員をやることも彼らにとって適役だ。もともと技能を持ち指導ができる場合は申し分ないが、そうでなくても子どもの扱いや、保護者対応きなれた経験を活かしてマネージメントをすることができる。
このように経験と実績を活かして退職教員を雇用すれば教育現場に利すること大である。現役教員は授業に集中でき、その完成度が上がる。人材不足の地域こそこの制度を検討すべきではないか。