本を読もう

 大学共通テストの国語の問題を解いていつも失望する。多すぎる問題数と無駄なテキストの洪水、この国は一体何を目指しているのだろう。

 問題は翌日の新聞に発表されたので是非ご覧いただきたい。小さな活字で新聞2面分ある。ここに評論、小説、古文、漢文がひしめく。ここで試されるのは要領よく出題者の要求に対応することだ。情報処理能力は鍛えられる。でもそれ以上でもそれ以下でもない。

 これを知った優秀な受験生はきっとこう思う。細かいことはどうでもいいんだ。とにかく正解できればいい。どうしてそんな答えになるのか。それは他よりマシだからだ。それ以上考える必要などない。

 国の作る試験は極論すれば考えないことを要求していると言える。考えてはいけない。とにかく短い時間で蓋然性の高い解答をすることだ。これはAIの振る舞いそのものではないか。

 その末にあるのはなにか。考えるのはやめて機械に任せよう。無駄な試行錯誤より生産性だ。誰かが操っている? そんなことはどうでもいい。明日のことより今が大事なのだから。そういうメッセージしか伝わらない。

 大学に行くのもいいがまず本を読もう。自分で考えることができてこそ、未来はあるのだ。私は心からそう伝えたい。

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