YMOのドラマーだった高橋幸宏氏が亡くなった。ご冥福をお祈りしたい。ライディーンをはじめとするYMOの楽曲は未来を感じさせる音楽だった。今聞いても全く古くない。テクノポップの先駆者であり、天才であったと思う。

シンセサイザーが生まれて音楽はかなり変わった。さらに打ち込みといわれているコンピュータ制御が音楽に導入されるとそれまでにはなかったメロディやリズムが生まれ、最初のうちは理解不能だった。何がいいのかよく分からないまま、いつの間にかとりこになってしまうと言った感じだった。リアルタイムでは意識していなかったのだが、高橋幸宏のドラムは打ち込みではなく生の演奏であったということに改めて驚いている。細かなリズムを刻みながらグルーブもあるという独特の演奏であった。
YMOは私の若いころに活躍し、有名になった後はバラエティ番組などにも出演して笑いを取っていたので、実はあまり評価していなかった。坂本龍一氏がソロで活躍し始めたころ、ようやくYMOの演奏技術の高さに気づいたというのが私の経験である。私にとっては出会ったのが少し早すぎた。
おそらくYMOの影響を受けたミュージシャンは多いだろう。そして実はローテクノロジーだった時代に、すでに今のようなテクノ音楽を実現していたことに驚いているはずだ。日本のポピュラー音楽も世界に打って出るべきだとは常々思っているが、YMOのような独自性を主張するバンドの出現が期待される。
