4月から成人年齢が引き下げられ18歳が成人となった。商取引の契約が18歳から可能になるため、詐欺被害などが増えることが懸念されてた。特に成人映画出演契約が理解されないまま行われるのではないかと懸念されていた。その後はどうなっているのだろう。
知床観光船沈没の事故が起きたのもこの月だった。多くの方が犠牲になった。運航会社の危機管理の甘さが問題になった。被害者の人間模様が報じられるたびに悲しい気持ちになり、経営者の杜撰さが報道されるたびに怒りが湧いた。こうした経営上の問題はほかの観光業者にも必ずあるはずだ。見直しは進んでいるのだろうか。
この月は教員にとっては年度の始めであり、いろいろなことが変わる。気持ちを入れ替えて仕事に臨むという月なのである。私も急速に進む教室のデジタル化に対して、いかに対処するかを悩んでいた。今も同じだが。
5月は沖縄の本土復帰50年ということで大きく報じられた。戦争という区切りからいろいろな物が遠ざかっていく。繰り返してはならない教訓もそれを直接知る世代が減ると説得力が失われてしまう危険性がある。沖縄が抱えていた苦難はこれからも伝えるべきである。そして現状でもある格差は見逃してはなるまい。
このころからマスクをつけずに街を歩く人を見かけるようになってきた。といってもごく少数である。政府が十分に距離が保てる場合はマスクの着用はしなくてもいいという見解をだしたことによる。これは以前から出ていたのだが、日本人は人と異なる行動をするときにはかなりの勇気がいる。一斉に変わらない限り、行動を改めることはできない。おまけにこの後再びコロナ感染が拡大し始めたこともありマスク姿は12月のいまでも標準スタイルだ。
6月は異常な暑さになった。非常に短い梅雨と異常な暑さだった。日本は四季ではなく二季になるのではないかと冗談ではなく思ったものである。
北海道日本ハムファイターズのチアガールの躍るきつねダンスが人気を集めていた。その歌はノルウェイのコメディアンのイルヴィスが過去にヒットさせた曲を使用した。後に本人たちが札幌ドームで歌うことになる。この成功によりファイターズガールと称するチアガールは人気を上げ、日本においてもチアガールという職業が注目されるきっかけとなったと言える。私は狐の鳴き声のオノマトペの方が気になっていた。
半年が過ぎただけなのに実にいろいろなことがあり、多くは解決できず先送りされている感じであった。私もこのころから疲労感との戦いになっていたが、何とか乗り切れ来たのは良くも悪くもいい加減さのおかげであったといえるだろう。