学歴不問などと言いながら、実際には特定の大学を卒業すると就職時に有利という事実は継続している。それは学力を予測するのにもっとも分かりやすい指標だからだ。
問題になるのはこの学力がどのようなものなのかということだ。もし、大学に合格するための学力テストの成績を意味するのなら、その指標は不正確になる。大学入試は、与えられた問題を要領よく情報処理する能力であり、おそらく将来はコンピューターが解答してしまう分野だ。この力は確かに必要だがそれだけを物差しに使うのはおかしい。
学力には問題発見や解決手段の開拓という分野がある。まだ答えのない問題に挑戦し、完遂する。そのために他者と協力するという方法だ。これができる人は学力が高いのだと言える。この能力こそがこれから求められるものに違いない。
ならば、これからの人物評価は学歴だけではなく、何を学び何を行ったのかを分かりやすく伝えることができる能力が基準になる。学生時代何を誰となんのためにどのように行ったのか。説明できることが大切になるだろう。
