ヨーロッパの美術館で名画に液体をかける過激な活動が相次いでいる。人類の共通の財産になぜそのようなことをするのか。
これが至って正常な人たちの活動であるということに注意しなくてはならない。石油掘削に抗議するというのだ。環境保護活動なのだが、そこに温暖化対策の進まない現代社会への批判があるという。それがなぜ美術品の破損に向かうのかは飛躍があるが、要するに現状に対する強い憤りを示したいということなのだろう。
環境保護運動というのは得てしてこのような方面に走りやすい。捕鯨船に対する攻撃も明らかに行き過ぎたものであったことを思い出す。彼らがそういう行為に走るには現状がなかなか変わらないという焦りからくるものと思われる。彼らなりの正義を通すための手段ということだ。
しかし、その表現の方法は間違っている。美術品をけがしても環境保護団体への理解は深まらない。別の方法をとるべきだろう。悪質な方法は敵しか作らないからだ。
それにしてもなぜそこまでして世間に訴えたいのか。何を目指しているのかについては、私としても冷静に考えなくてはならないと思っている。
