約束事

 演劇の世界にはいくつかの約束事がある。本来建物の一画に過ぎない舞台を様々な世界に例えるのだから無理がある。それを超越するのが観客に任せられた約束事だ。

 歌舞伎では雨や雪を太鼓の音で表すことがある。暗闇でも暗転しない。それでも雨という、闇という前提で芝居が続く。現代劇でも本来は向き合って話しているはずなのだが、両方とも観客席に向かって話す演出は多い。これも客の想像力で飛び越える。

 こうした約束事を知ると観劇の楽しみは広がる。これはまさに実社会と似ている。

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