母親役

 人のことは分かるが自分のことは分からないということはよくある。私の場合、自分の年齢についてかなりごまかしている。本当は体のあちらこちらにガタが来ているのに、それほど変わっていないかのようにふるまい、実際に自分の年齢に関する自覚が足りないことがある。

 そんな甘い認識が時々破られる。例えば自分と同い年という人の姿を見たとき、その老け具合に驚くのだ。自分はそうではあるまいなどと思っても、むしろその人の方が健康的であったりする。若いころアイドル的な存在だった女優が、老け顔になり母親役などをやっているのをみたときはショックは大きい。確か自分より若かったはずなのに立派なおばさんではないか。などと思うが自分はその上のおじさんであることを棚に上げてしまう。

 容貌が衰えるのは仕方がない。加齢とはそういうものも含む。ただ、若いころの美意識とは異なる別の美しさがあることにようやく気付いてきている。

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