外来種

アカツメクサ

 近くの公園を歩いてみた。意外に多くの野の花が咲いていた。雑草に分類されるものも含めてよく見ると見どころがある。この中の多くが近代以降に渡来した外来種であることが分かった。

 そもそも公園という空間自体が人工的なものである。そこに自然を見出すのはおかしい。しかし、誰か外来が意図的に植えたものでなくとも外来種で溢れている。アカツメクサはすでにどこにでも見られる。ヒメジオンは歳時記に載っているし、最近増えたベニバナユウゲショウは園芸店で売っても売れるかもしれない。

ベニバナユウゲショウ(アカバナユウゲショウ)

 何をもって外来種というか。その定義は意外に難しい。生態系を荒らす新入りについては厳しい目が向けられるが、それとて人間がもたらしたものである。

 どこからか天の声がする。そなたもかつてここにはいなかった。新入りが新入りを難じていかんとす。

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