
教員にとって春休みというものはない。授業がない期間でもっとも忙しいのがこの期間である。
同業者には説明不要だと思うが、この時期には要録という申し送りの記録を書く。といってもマイナス要素はほとんど書かないので、本人の未来のための記録といったものだ。ある程度定型文はあるがそれぞれの生徒のことを書くのは時間がかかる。
同時に新年度の準備も平行する。最初に流れを作るのが大切なので気を使う。新しい試みを考えたり、教材を考えたりするのは楽しいが、のめり込んではならない。数時間で次の授業に移ることを考えて1週間後以降の準備も行う。
同じ授業を担当する仲間との打ち合わせや、テストまでどうむすびつけるかの検討などすべてが同時進行だ。加えて担任ならばクラス開きの準備もある。部活も考えるなど盛りだくさんなのだ。
年度末はその終わりもはじめも忙しい。