
国語、とりわけ現代文の授業では考える過程を学ぶことが最重要の目的だ。これを示すのは案外難しい。言葉の運用の能力は人それぞれであり、示し方に工夫が必要だ。
文章を型で教えるという方法がある。これはいつもやっている方法だ。段落には言いたいことをいう文と、それを支える文とがある。トピックセンテンスの考え方を教える。大半の生徒はこれで納得するか分かったふりをする。しかし、そもそも何が意見であり、何が例証であるのか区別がつかないものにとってはこの説明は効果がない。
段落と段落の関係についても同様だ。それぞれの段落の役割を把握するのは実は高次元の概念ではないか。掴むことのできたものには当たり前でもそこに至るまでには時間がかかることがある。
考え方を多様な方法で示すことが教員の付けるべき技能なのかもしれない。答えを教えるのではなく答え方を教えるのが国語の特徴である。
