潜在能力

 帝国主義による主権の維持に失敗した我が国には、平和と協調こそが国体を維持する唯一の方法と痛感させられる局面を経験している。だから、平和を構築するには協調しかないと考える人は多い。

 しかし、その後の急速な発展によりあたかも自国でなんでもできるかのような錯覚に陥ってしまった。悪しき選民思想のようなものが根拠なき優越感を醸成したのである。

 最近、その旗色が悪くなるとまたもや精神的帝国主義のようなものが芽生えてきている。隣国を従えて発展すべきなどと。その実力はない。資源なき国にはもとから、他国との協調なしでは存在の力はない。むしろ自他を利することで存在感を訴えるしかないはずだ。

 この国の潜在能力には計り知れないものがある。ただそれはいざというときに発揮されるのであって、そうでなければいつまでも眠り続ける。ともに生きる道を歩みだすべきだ。そのためにはもっと隣人を知らなくてはならない。

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