俳優の多くはいまの容姿容貌をなるべく長く持続したいと考えているのだろう。いつまでも若くありたいという多くの人の共通の願望に加え、獲得したキャラクターを使い続けたいという商業的理由もあるはずだ。
ところが誰も時の流れに逆らうことはできない。どんな最新の医療や化粧の技を駆使しても確実に加齢の現実は現れる。むしろ抗おうとすればするだけ、段階的に容姿は変化し、急に老け込んだかのように見えることすらある。それを分からないようにしてもやはり気づいてしまう。
昔、一世風靡した俳優を何らかのきっかけで目にしたとき、その変化に驚くことがある。暫く見ていなかった人ほどそうだ。恐らく様々なアンチエイジングを施した結果であるはずなのに。
顔を売る仕事の人たちがこうなのだから一般人はもっと劇的なはずだ。私も過去の写真をみると変化が甚だしい。見た目はどうしようもならない。
外見の変化と内面は必ずしも一致していない。精神は昔のように若々しい人もいる。せめてこの方は時に逆らってみたい。