ボタンクサギの季節

ボタンクサギ

 この季節になるとボタンクサギの花が咲き始める。ボタンクサギは牡丹に似た臭い木という意味らしく、見た目はなかなかだが近寄ると独特の悪臭が漂う。ただこの臭いは昆虫類には芳香らしく多くの虫が集まってくる。

 臭覚上の難点はあるものの、花のおもしろさから園芸品種として売られてもいるようだ。病害虫にも強くかなりの繁殖力があるようだ。隣家の庭で数年前に一輪見つけたものが、いつの間にかこの季節は一画を占拠するほどになっている。調べてみると地下茎で増えていく種類らしい。育てるのは簡単だが、絶やすのは骨が折れるとか。

 見た目の美しさと、それを打ち消す悪習、たくましい増殖力、植物にも様々な個性があることを改めて痛感する。

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