分岐と繰り返し

 映画やドラマのモチーフの一つに時間軸の往来がある。過去に遡り、未来に訪ねる。それは決して実現できないことだが仮想することはできる。だから創作の域に入る。もし数年後の自分に合えたらと思うことは多い。あるいは過去に遡ってやり直せたらと思うこともある。それは人間としての性なのだろう。

 量子力学の世界では世界は限りなく分岐して様々な平行世界が存在する可能性があるという。それが事実なのかどうかは確認ができない。確証がないということは存在しないということではない。だからその可能性を信じていろいろな空想が生まれる余地があるのだ。

 さらに創作のモチーフとして時間の繰り返しがある。リピートする時間の中で人は運命に逆らえず同じことを繰り返す。何度やっても同じ結末になる。その切なさをテーマにして作品は進行していく。分岐や繰り返しは時間の概念を乗り越えられる創作の特権だ。

 実際は時間の流れに抗うことができない。その性への抵抗が創作の魅力になっているのだろう。

Photo by Mikhail Nilov on Pexels.com

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