微かな変化

 ものごとは少しずつしかし着実に変わっている。私たちはそれになかなか気づかない。あるときなにかをきっかけにして違いに違和感を覚える。そのとき変化の様に愕然とするのだ。

 旧友に再会したときに私たちはそのことに驚く。そして己の変化にも自覚するきっかけになるのだ。自分はこんな存在だと考えることが始まってしまう。本当はこの瞬間にも変わり続けていて、着実に死に向かっているというのに。

 落差に愕然とすることがないよう私たちはいまのありさまをときどき把握しておく必要がある。

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