マルチタスク

 コンピュータのOSのMS−DOSを始めたころ、マルチタスクという言葉があるのを知った。複数の作業を同時にこなす便利な機能を理解するまでには結構時間がかかった。機能の使いにくさというよりはその概念に私がついていけなかった。

 Windowsの時代になり、さらにコンピュータの性能が向上するとこれは当たり前になった。何かをやっている裏で別のことをするというのが当然の毎日になった。パソコンの中だけではなく、私たちの日常は常にマルチタスクで動いている。しかし、それを意識するとなぜかうまく身体が使えなくなる。

 紙面やアプリにやるべきことを書き出して頭を整理することはあるが、それをすることによってマルチタスクができる訳ではない。むしろ、それぞれの業務が断片化され、繋がりが消えてしまう。私の頭は意識的なマルチタスクにはいまだについてゆけてない。

 ならば、そつなくすべてをこなすという考え方を止めた方がいいのではないか。最近はそう考えるようになっている。集中して何かをやる方が結果的にうまくいくと。

コメントを残す

このサイトはスパムを低減するために Akismet を使っています。コメントデータの処理方法の詳細はこちらをご覧ください