避難訓練の後の講評で同僚の教員が話したことはかなり印象的なものだった。哲学に達するものかもしれないと感じた。
津波のような差し迫った脅威が予測できるとき、人はいかに行動すべきだろうか。テンデンコという教えはまずおのれを守れということと理解している。いくら肉親を救うためといっても引き返してはいけない。失う命が倍になるだけだという訳だ。それも正論だ。
ただ、ごくわずかな可能性にかけて人命救助に走る人は愚かなのだろうか。無謀という括りで纏めてよいものだろうか。それには大きな疑問がある。
容易には決められない選択を私たちはいつも迫られている。正解は分からない。
