在宅勤務を始めて分かったことは「いつでもやれるはいつまでもやらない」ということだということです。これは結構大きな問題かもしれない。少なくとも私にとっては乗り越えなくてはならない課題です。
在宅勤務の良いところは自分のペースで仕事ができることです。途中で別の仕事が入って仕事が中断するということがほとんどありません。メールが来てもある程度は放置できます。自分のペースでできるとなると、時間配分が自己本位になり、そしてついにはやれることもできなくなる。そういうことが発生しています。
拙速を尊ぶという考え方は仕事の世界では重要です。満点でなくても合格点を取ればいいというのは日常生活の奥義ともいえるものです。芸術の世界だとそうはいかない。いくら時間をかけても究極の作品を目指すべきなのかもしれない。しかし私は芸術家ではなく、私も仕事の受け手も完璧な仕事を求めているわけではありません。むしろ停滞することなく、仕事を続けることが求められている。
在宅をしているとどうもそういう基本が分からなくなるようなのです。周囲の人の姿を見て仕事のやり様を調節している不断の方法が通用しないのが最大の要因です。これはぜひ改善し克服しなくてはならない。それも一人でやらなくてはならないのが困難ではあります。