働かざる者食うべからずというのは勤労の意味を考えさせる諺の一つです。生産こそが生存の大前提であり、労働なしの人生はありえないという訳です。
ところが、この古諺の意味が変容しつつある。今後の社会を予測する人々の中には働かなくても生きてはいける状況を理想とし、実現可能であるという学者が多数現れているのです。AIなどのイノベーションにより、生産の効率性が高まると人が働かなくても富は蓄積される。これを広く分配することで多くの人々の生活は保証されるという訳です。
人々は生きるために最低限やらなくてはならない勤労からは解放される。そうだとしたらそこで生まれた時間を何に使えばよいのか。より高度な知識の追求や芸術的な活動に向えばよいのですが、私利私欲、権力独占などの方面にいかないとも限らない。そういう社会をどのように運営するべきなのかを考えていかなくてはならないでしょう。
おそらく私の人生の中では起きない事態だとは思います。ただ、考えておくことは必須のことがらです。
