所得格差が広まる中で改めて必要になってくるのが愛国心だと考えます。正しく言えば愛国民心とでもいうべきものかもしれません。
所得格差は国民の中に分断をもたらし、幸福感を下げ治安維持にも関係を及ぼします。資本主義社会の中で所得に差がつくのは必然ですが、それが大きく、かつ固定化すればもはや民主主義が維持できなくなるはずです。崩壊の前兆を感じる前に手をうたなくてはなりません。
富裕層にこれ以上の課税をすると資産の国外移動が起きるから、広く薄く課税した方がよいという意見があります。一理ありますが、納税能力に差があることを知りながら、平等に課税するというのは実は平等ではないことは明らかです。
たとえばあり得ないことですが、私が巨万の富を得たとして、累進税の最大限度の課税をされたならば、やはりいい気にはならないでしょう。自分で稼いだ金なのにと思うかもしれません。ただそこで考え方を変える必要があります。その富の出所が他者であるということを知らなくてはならないのです。
財産が自分の才覚だけで得られたものという錯覚は誰にもおきます。それを抑えるのはやはり広い意味での教育の力なのではないでしょうか。自分たちが暮らす国の仕組みを理解し、その中で生かされている事実を知るべきなのです。学校のみならず、社会全体が健全な愛国心を持っていることが資本主義社会の条件だと考えます。
