タグ: 精進湖

富士山の見え方

精進湖から見る富士山

 個人の富士山のイメージは絵に描くと分かる。山頂部に水平な部分があって、台形のような形と考えている人は多いだろう。しかし、実物はかなり違う。

 例えば山梨県側から見た富士山はより急峻で野性味を帯びている。山頂部も傾いており、溶岩を流した跡が残っている感がある。現にその形跡である青木ヶ原樹海が溶岩流の広域さを推量する証となっている。

 私たちが富士山に対して漠然としたイメージをもっているが、それは現実の富士山とは程遠い。人生という単位、もしくは人類史というスケールでも収まりがつかないほどの長大な時間をかけて造形されたものは複雑であり、言語でも映像でも捉えることはできない。ごく一面をしかも省略したり誇張したりしてようやく表現できるのだ。

 私たちの目にするもののすべてが実はすべて物事の一面に過ぎないことを考えるべきなのだ。

精進湖の富士

精進湖から見た富士山

 いつもこの日は精進湖に来ます。今日も東京では猛暑とのことですが、当方は少しだけ気温が低い。とっても日中は29度もあり、涼しいとはいいがたいのですが。

 掲載した写真は今朝の富士山です。朝は雲が少なく山容が見えやすい。その後、次々に湧き上がる雲で山は隠れてしまうことが多いのです。山越えの時に雲が生まれることを実感できるのが精進湖から見た富士山です。

 道端に咲く額の花は盛りは過ぎていますがそれでも優しく咲いていました。