メリハリ 感情の高ぶりを大声で示すことは分かりやすい。自然な感じがする。でもよく考えると実際はそうとも限らない。本当に感動したときには声が出ないこともある。 舞台で大きな感動を表現するのでも絶叫だけが手段ではない。むしろ声や音響、照明の効果を使わなくても感動を表すことはできるはずだ。ただ、それには演技力がいる。立姿だけで感動を表すことは容易ではない。 絶叫は何度か繰り返されると見る方に用意ができてしまう。不意打ちと変化こそが効果的なのだ。そのためには構成にメリハリをもたせることが不可欠だ。