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交差点の風景

 先日、救急車が駅前の交差点に差し掛かったとき、ドライバーは停車し、道を開けるのに協力していた。こういう機会には何度も遭遇しているが、協力の精神が形に表れるのは気持ちがいい。

 ところが件の救急車は交差点内で立ち往生してしまった。歩行者が止まらないのだ。中には駆け足でその前を通り過ぎようとする人もいる。どういう訳か歩行者の方が非協力的なのだ。

 自分が交差点に取り残されることの方を心配してしまうのか。余裕がないのか。歩行者優先の精神が緊急時にも働いてしまうのか。交通ルール、マナーの欠如なのか。原因は分からない。

 人の判断力は状況によっていくらでも変動する。問題はいますべきことを常に考えることなのだろう。