大河ドラマの最終回を見た。およそ史実からは遠いと思われる展開だった。そもそも歴史そのものではないのだから作品として完結していればいいのだ。
そもそも歴史そのものも事実とは言えない。史書はしばしば勝者によって書かれる。自らの権力の正当性を保証するものとして書かれていくのである。だから家康は神とならなくてはならず、そのために事実が書き換えられることもあった。
過去の人物に対する評価は、いま生きている世代によってなされる。つまりは自分との関係性で人物像が決まるのだ。だから人物の評価も世代、時代とともに変わっていく。様々な評価にも耐え抜き伝承されていく人物こそ偉人というべきなのだろう。