単純作業なれども

 私の仕事の中には驚くべき単純作業も含まれている。それも短時間で仕上げなくてはならないものもあり、それをやることは体力とそれにも増して気力がいる。人工知能がかつて何時間もかかって行っていた作業を、分足らずで終えてしまうのをみると、こういう作業をする気持ちがわかなくなるのは確かだ。ただ、現段階ではどうしても機械に代替できない単純作業もある。

 単純作業と述べたが、実はそれを通して事態を俯瞰的に捉えるきっかけになっていることもある。細部に焦点を当てていると見逃してしまう全体の傾向とか、問題点といったものが見えることもあるのだ。だから、まったく無駄なことをしている訳ではない。

 問題はなかなか成果を実感できないことや、時間がかかり過ぎることだ。これが徒労感を生んでしまう。まずは始めと終わりの時間を決めてやること、途中再開が滞りなく行える工夫をすることだろう。さらに何らかの意味を確認することも大事だ。

 地道に何かを続けることが評価されにくい風潮にあるが、そんな時代であるからこそ、仕事を省略しないことの意味もあるはずなのだ。

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