第三世界

 トランプ大統領は第三世界諸国(the third world countries)からのアメリカへの移民を禁じ、給付や補助を行わない旨の表明をした。アフガニスタン出身の人物が州兵を殺害した事件をきっかけにしたものであり、彼の基本的な政策である移民制限の口実としては最適な事案であったことになる。発砲事件は許されることではないが、それがすぐさま拡大解釈されるのが今のアメリカの政権である。

 第三世界という言葉は冷戦時代においては東西両陣営のいずれにも属さない地域のことを言ったようであるが、冷戦後は経済的な格差を基準としたものに変わり、発展途上国とかグローバル・サウスなどと呼ばれているが、明確な定義がなく、その線引きは難しい。トランプ大統領がここにきてこの言葉を持ち出したのは、明らかな蔑視の態度の表明なのだろう。

 さまざまな未来予測があるが、現在第三世界に属する国や地域の中には急速に発展することが考えられている国や地域もある。世界情勢は常に動いていて変化を続けている。単純な世界の分類はますます分断の可能性を生み出す気がする。またあたかも第1から第nの国があるかのような単一基準のランキングを設定してしまいそうだ。この考え方は大国のリーダーだけではなく、我が国の国民にも急速に広まりつつあると私は感じている。

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