あの角を曲がらなかったら

 ときどきせんなき思いに駆られることがある。あの角を曲がらなかったらどんな人生が待っていたのかということだ。最近は世界線ということばで表現されているが、まさに違う線に進んだらと妄想して見たのである。

分かれ道

 運命論的な考えをしようとする気はない。でも、つまるところなるようにしかならないというのが本当なのだろう。角を曲がるか曲がらないかは結局その人に用意されているのかもしれない。

 ならばあえて別の道に進もうとすればどうなるのか。それを形にして巧みな味つけを施したのが文学というものなのだろう。もう一つの自分の可能性を形にできる優しい世界だ。この世界を俯瞰する目を持てる機会でもある。

 

コメントを残す

このサイトはスパムを低減するために Akismet を使っています。コメントデータの処理方法の詳細はこちらをご覧ください