ある演劇を観た高校生が感想を語り合っているのを耳にした。登場人物の振る舞いや、台詞について情熱的に語っていた。中には私とは見方が違うと思うこともあり、基本的な筋の読み間違いではないかと思う発言もあったが、概ねは賛同し得る意見であった。
立ち聞きしたのは申し訳なかったが、私が驚いたのは細部にわたって様々な解釈がなされていたことだ。私と言えば、芝居の構成や他の演劇との類似性、伏線の答え合わせなどなんというか本質的てはないことばかり考えていたのである。理屈で芝居を観るのではないと思うがそうしてしまうのだ。
純粋に演劇の世界を楽しむにはある程度の没入が必要だが、私はどこかで自分を押し止めてしまっている。それが本当の意味で楽しめていない原因かもしれない。
