水泳選手が広める泳がない方法

 岩崎恭子さんといえば中学生でバルセロナオリンピックの金メダリストになったことで知られている。今まで生きてきた中で一番幸せというコメントを残した当時14歳であった。彼女はあまりに注目されすぎたことが負担になったのかその後まもなく競技選手を引退し、プライベートの生活も山あり谷ありであったようだ。

 その彼女がいま普及に努めているのが着衣泳(着衣水泳)であるという。水難事故の多くは着衣時に河川や海に転落して起きる。服を着たままだと水泳のフォームで泳ぐことはかなり難しい。溺れることにつながりやすいというのだ。そこでどのようにすればいいのか日本赤十字の紹介する動画を視聴してみた。

 ご覧になれば分かるが、着衣泳といっても泳がないのだ。仰向けに浮き救助を待つというのが目的となる。着ている服は泳ぐのには適さないが、場合によっては浮きにもなり、体温の低下を防ぐことにもなる。口や鼻を水面より上に確保することで救助を待つ時間が稼げるというのだ。

 救援する場合も極力入水せずに行うことを推奨している。浮きになるペットボトルやレジ袋などを投げ入れ、声によって励ます。これが鉄則だというのだ。二次災害を防ぐためにはこうするしかない。私自身が幼いころに水難未遂がある。だからこういう情報は無視できない。学校でも積極的に教えていく必要があると思う。

 速く泳ぐことを追求してきた水泳選手が、動かずに長く浮くことを目的にした「水泳」の普及に努めているというのは実に興味深く、素晴らしい転身のように思えるのだ。

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  1. ピンバック: awareness

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