バイデン大統領が次の大統領選挙から撤退する旨の発表があった。有能な大統領とはいえ、高齢には勝てない。最近のふるまいからしてアメリカ大統領の職は重過ぎると感じていたため、勇退は大いに歓迎である。日本国民としては大いに賛辞を贈りたい。
トランプ大統領候補はおそらく人間的には魅力的な人なのだろう。しかし、彼のような考えの人がアメリカのトップに就くのは不安しかない。自国優先で国際的感覚に欠如しており、ポピュリズムの操作には長けているが人を幸せにはできない。それは先の任期で証明されたはずなのにアメリカの国民は不都合なところには目をつぶってしまう。
カマラ・ハリス副大統領は、父はジャマイカ系、母はインド系である。両親は離婚しているというアメリカ人には多いケースである。私としては性別やルーツは考慮のほかである。アメリカ人の考え方もかなり重層的らしく、白人男性至上主義はいまだに残っているようだ。そうするとハリス氏はかなりの逆境となる。
トランプ氏が銃撃を受けた後の演説の報道を見ると、かつて独善的、煽情的な論調が戻ってきてしまったと思われる。共和党はもっといい党のはずなのにすっかりトランプ党になってしまっているのが残念だ。選挙に勝つことを優先してしまうアメリカ的民主主義の限界を見事に体現している。アメリカでも割の合わない仕事をしている労働者階級を、民主党が吸収できるのか、共和党が懐柔するのかで選挙の情勢は大きく変わる。民主主義の哀れさが露呈するのがアメリカの政治の在り方なのだろう。
日本人の私にとっては誰が大統領になっても付き合っていくしかない。そして非力ながら、かれらのすきをついて異議を唱えて何とか立ち回るしかない。トランプさんよりハリスさんの方が気持ちを分かってくれるかもしれないという期待が少し大きいだけだ。私の言うことではないが、アメリカ国民には誇り持ってリーダーを選んでほしいと思う。
