心配なアメリカ大統領選挙

 高齢のバイデン大統領の健康状況が不安視される中で、共和党の代表候補のトランプ氏が演説中に狙撃されるという事件が起きた。資本主義社会の頂点にあるアメリカ合衆国のこのような状況は不安としか言いようがない。新しいリーダーが求められている。

 バイデン大統領は伝統的なアメリカの外交を行えるリーダーだったが、さすがに高齢の弊害は否めない。国際社会において存在感を示すべき人物が心身の健康状態を懸念されるようでは不安でならない。討論において精彩を欠いたり、人の名前を言い間違えたりすることが頻繁に起きているようだが、81歳という年齢を考えれば無理もない。本当であれば大統領を支える人として活躍するべきであり、自らが指揮をとるべき年齢ではないと考える。

 元大統領のトランプ氏が今回狙撃の被害者になったことで、民主党の大統領選への戦略は変更せざるを得なくなった。これまでは前政権末期に起きた連邦議会襲撃事件の扇動者として非難する側にあったが、トランプ氏自身が暴力の被害者となったことで、風向きが変わってしまう可能性がある。ただ言えるのは、トランプ氏の政策ではこうした暴力が誘発されやすいということだ。今回は自身にそれが及んだが、この指導者のもとでは常に被害者が出る可能性がある。

 どちらの候補にも問題があり、どちらが次の大統領になっても不安が大きい。こうした状況をアメリカ国民はどう感じているのだろう。別の候補者がなぜ現れないのか、なぜ支持されないのかが不思議でならない。民主主義は行き詰っているのだろうか。

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