古きよきではなく

 懐古するとき、私たちは無意識のうちにいろいろな誇張をしている。実態以上に物事を美化し、場合によっては実態以上の理想世界を創造してしまう。ベル・エポック幻想は誰にでもあるのだろう。

 私はちょっと変わり者で過去に理想を求めない。古典文学研究で少しだけ明らかになる世界は優雅だが、その分極めて不自由な社会的くびきに取り込まれている。恐らくタイムスリップしてもすぐに逃げ出したくなるはずだ。

 過去を知ることは今を考えることなる。現実は厳しくいつも難題を突きつけて来るが、先人たちの苦難に比べれば耐えられるものかもしれないと思うことができる。

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