昨日、能登半島の珠洲市で起きた局所的な地震は、ここ数年群発しており心配だ。普通の地震とはメカニズムが異なると言われている。
京都大学の研究チームなどの報告によれば、資源地近くの地中に、かなり深い地層から上昇した水塊があり、これが地盤を不安定にしているのだという。直接の要因がマグマではなく、その影響で地中を移動する水にあるという仮説である。
確かに能登の先端地域は、これまでの地震のときも独特な現象を見せていた。震源地が遠い地震でも、周囲に比較して珠洲市だけ震度が大きいということが何度もある。揺れやすい地盤であるとなれば説明可能だ。
この仮説が正しいならば地震を止める手はない。将来の災害に備え、耐震免震構造の建造物を建てるようにすれば懸念は少し減る。日本国中どこでも同じだが特にこの地域は配慮すべきなのだろう。またライフラインの確保をいかにするのかも考えるべきだ。
能登について考えれば他の地域の防災にもきっと役立つだろう。