黒部市に住んでいたいた頃、あるスーパーの卵の値段で驚いたことがある。1パック1円と言うのだ。条件があって他の買い物を500円以上することだった。低過ぎるハードルなので何度もお世話になった。
卵は価格の優等生と呼ばれ、時代を越えて値上がりしないものの代表だ。かつては卵は高価で寿司屋に行くと玉から注文した人もいたという。卵は生食だけではなく、様々な料理に活用されている。それが安定的な流通を支え、価格が変動しにくい理由であったのだろう。
ところが現在、鶏卵の価格が上昇している。円安や飼料の価格高騰の影響もあるが主因は鳥インフルエンザの蔓延である。予防策はなく発見されると鶏舎単位て殺処分になってしまうという。
人間の病も一向に収まらないが、動物の疫病にも困ったことである。対処策を見つけたひとはきっと世界中から感謝されるに違いない。
1円パックに喜んでいた昔は懐かしい。ただ、もう少し食べ物に敬意を払い、畜産業の発展に繋がる消費行動を取るべきではなかったかと考えてもいる。
