
多くの日本人は自分の国には差別問題はほとんどないと信じている。私もそうだった。もちろん地域的に差別問題が存在することは承知していた。しかし、それは限定的であり、時代の遺物としてやがて消えゆくものと根拠もなく考えていた。
ところがどうもそうではないらしい。海外からの入国者に対してこの国は非常に深刻な差別をしている。海外からの就労者が低賃金で働いていることは以前から問題になっていた。不法就労も多いらしく、それを逃れるために日本語学校の生徒という立場で入国するらしいのだ。この日本語学校というのがどうも問題がある。
九州の専門学校の報道は驚きだった。生徒に鎖をかけて拘束したという。いつの時代の話かと疑ったが、我が同胞が外国人にした仕打ちである。日本人は決して差別をしない民族などではない。残念なことだ。
もちろんこの報道を全面的に信じる訳ではない。誇張もあるかもしれない。むしろそうであってほしいと願うばかりだ。ただ、不景気になって日本人でさえも貧困化が進行しつつある中で、より安価な労働者としてしか外国人を見ない傾向は今後強まる可能性もある。
日本人は民度が高いとか、高潔とか言う前にこういう不正を糺さなくてはなるまい。これがごく一部の悪質な人の行為ならばいいが、もし他例もあるというならば猛反省する必要を感じる。いまでこそ先進国を気取っているが、今後日本人が海外で同じような目にあう可能性もある。せめて、我が国の態度を改めようではないか。
