幻視

 定期的にみる幻視がある。開発されたいまの住まいの周辺のはるか古代の姿だ。それは妄想にすぎないが私にとっては楽しい時間である。

 多摩地域には多くの古代遺跡があり、その中には住居や墳墓が復元されたところもある。そのような地を訪れると古代を幻視するヒントがある。私はたびたび遺跡に行くのでそれが身についているのかも知れない。

 現代の建物を取り去り、治水のために変わった地形を仮想し、外来種の動植物を除去して、そこに価値観がまったく異なる先祖たちを歩かせる。根拠はないがいまとは異なる世界を浮かび上がらせるのだ。

 私はその地では恐らく長くは生きていけまい。でも、なんとも魅力的な世界なのだ。

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