隣接する市の自然公園に出かけてきた。山林の植物を中心に見せる方針の設計がなされていて園芸種のもつ華やかさはないが、日本の自然を想像するのにはいい公園だった。
公園の最後には見事な藤棚が作られていた。これは園芸種だ。藤の花は今が見頃で花房が見事に下がっていた。その下にはおそらくここを指定席のようにしている老父が文庫本を広げている。こういう生活がしたいものだと思いながら通り過ぎた。
実際の藤棚は蜂などの虫が集まり結構にぎやかだ。それでもそこに馴染んでしまうと静かな時間が得られる。花に囲まれていることの安心感はおそらく本能に関わるものなのだろう。
